IT業界のお仕事情報サイト アクセライズキャリアIT

採用されるITエンジニアとは?

  • 面接でのポイント
  • 採用したいエンジニア
  • 採用したくないエンジニア

採用したいITエンジニアとなるために

業界の現状を知る

ITエンジニアを取り巻く現在の環境について、その現状をまずは正しく認識することが重要だ。
「ソフトウェア開発市場」「業界構造の変化」「企業と個人」などの視点で現状を分析すると、ソフトウェア開発の市場動向では、人件費の安価な中国、インド、東南アジア諸国での「オフショア開発」の動きが顕著。
これは、日本国内の業界構造の変化とも密接に関連している。大手システムインテグレータ(SIer)では、従来のように上流から下流の全工程を垂直型に統合して開発を手がけるのではなく、開発の一部分を切り出して外注する水平分散型のソフトウェア開発が増えている。
その外注先がオフショアや、あるいは高い専門性を持ったソフトウェア開発会社である。

つまり、オフショア開発と専門性の高いソフトウェア開発会社へのニーズは高まるが、そのほかの多くのソフトウェア開発会社は生き残りをかけた戦いを強いられている。
市場再編、多くのITエンジニアのリストラといった事態がこれからも十分に起こり得るのである。

日本国内で働くことを前提に自分のキャリアパスを考えるITエンジニアにとってはショッキングな話であるが「企業と個人(価値観)」の関係をいま一度、自分の中で明確にしておくことが大切なのである。
一昔前は労働力をお金に変える時代だったので働く目的は高い収入と安定を得ることだった。
いまは、自らの能力を発揮して『自己実現』を目指す時代。
ただ働くのではなく、スキルの発揮という意識改革が必要不可欠なのである。
企業の求める人材も個人が持つべき意識も日々変化し続けているのだ。

これからのITエンジニアに求められるものへの理解

実際にキャリアアップやキャリアパスを考えるとき、ITエンジニアに求められるのはどのようなことか。
ずばり、自分がやってきた仕事、やりたい仕事の言葉の定義にこだわることが最重要なのである。
プログラマとはどんな仕事か、SEとは、プロジェクトマネージャとは、ITコンサルタントとは……。
言葉を使う人や環境によって、仕事の定義、言葉の定義は異なる。
自分なりに「プロジェクトマネージャとは」と自問し、その仕事の定義を明確にすることが重要なのだ。

仕事の定義が環境によって異なるように、キャリアパスの考え方もITエンジニアが置かれている
環境によって異なる。
一言で「システムエンジニア」といっても企業内SEなのか、大手SIerのSEなのか、
二次請けや三次請けのSEなのか、その環境によって仕事の内容は異なってくるだろう。

キャリアパスを考える際にも、例えば企業内SEから大手SIerのSEへのステップアップを目指すのか、
企業内SEから同じく企業内プロジェクトマネージャを目指すのかで、方向性はまったく異なる。
ITエンジニアが自分のキャリアパスを考えるとき、明確にしなければならないのは仕事の言葉の定義と、
自分が置かれている環境なのである。

明確な自己分析から必要とされる人材「即戦力」となれ

仕事の定義や自分の環境を明確にしたうえで次に考えるべきは、自分が「できること」や「やりたいこと」、そして「求められること」である。このうち、重要なのは「求められること」である。 キャリアアップの手段として転職を考えるとき、『即戦力』が求められるという現実をしっかり認識しなければならない。以前担当したキャンディデートの中に、『何でもできる』優秀な人材がいたが、 『ある程度の時間を与えれば』という条件がどうしても付いた。 企業に入って勉強させてもらえれば間違いなく能力を発揮できる、しかし、多くの企業は 『即戦力』以外には興味を示さない。結果、不採用だった。

「求められること」は、ITコンサルタントやプロジェクトマネージャ、 ITスペシャリストによって違ってくる。 コンサルタントの場合は「何をしたいのか」 プロジェクトマネージャでは「何をしてきたか」 スペシャリストでは「なぜ転職するのか」 仕事の定義と合わせて、これらを明確に自分の言葉で語れる人材が求められているのである。

「仕事の定義」とそれぞれの「仕事で何を求められているのか」が明確に語れるITエンジニアは「採用したいITエンジニア」に直結する。ITコンサルタントを目指す理由を尋ねると『経営にかかわりたい』と漠然としたイメージで答えてくる。 じゃあ、あなたにとっての経営とは何ですか、と突っ込むと明確な返事がない。 また、SEからITコンサルタントになりたいという人に『SEとコンサルタントをどのように区別していますか』 と質問すると具体的な答えに窮する。 これでは『採用したくないITエンジニア』になってしまう。 仕事の定義や仕事に求められていることを「明確」にするとは1歩も2歩も踏み込んで具体的に考え抜く作業なのである。